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	<title>その他</title>
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	<description>大阪府河内長野市の整形外科、リハビリテーション科「田中整形クリニック」のホームページです。</description>
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		<title>鞭打ち損傷の話</title>
		<link>https://www.tanaka-orthop.com/column4/525</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 03 Nov 2024 00:00:18 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　ここでは、いわゆる｢鞭打ち損傷｣について、私が長年の治療現場で感じてきたことお話します。 ① 後から頚が痛くなるのは不思議なことではない？ 　救急病院勤めが非常に長かった（17年間）こともあり、いわゆる鞭打ち損傷の患者 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<section>
  <div class="container gutters">
    <div class="row">
      <div class="col span_12">
        <p>　ここでは、いわゆる｢鞭打ち損傷｣について、私が長年の治療現場で感じてきたことお話します。</p>
        <h3>① 後から頚が痛くなるのは不思議なことではない？</h3>
        <p>　救急病院勤めが非常に長かった（17年間）こともあり、いわゆる鞭打ち損傷の患者を<br>たくさん診てきました。当時、勤めていた病院の整形外科外来全体で交通事故関連の診断書を毎月100人以上書かされていました。</p>
        <p>　車同士の追突事故では、受傷直後はそれほど強い痛みがない傾向にあります。（もし受傷直後から頚に強い痛みがあれば、頚椎の骨折・脱臼を疑う必要がありますので、慎重に頚を装具で固定して救急搬送されるシーンもよく見受けられます。）</p>
        <p>　受傷直後ならば軽微な症状があるかないか程度のことも多く、その時点で頚の動きにそれほど問題がなければ、医者の立場からは外傷自体は大したことはないとの認識になります。もし直後から痛みがあればレントゲン検査もおこないますが、加齢による変化があったとしても、ある程度に頚を動かせれば、骨折等の所見まではないはずで、その結果、当初の診断書の見立ては頚椎捻挫としてせいぜい1～２週間前後の通院加療といった内容になります。</p>
        <p>　しかしながら、かなりの割合で、その後に頚部痛や可動域制限（場合によっては首を全く回せないこともあり）の増悪を訴えてくることが多いこともご存知でしょう。もちろん、そのまま何事も無く経過するケースもありますが、後から痛くなる理由に、本人たちは直後は気が張っていたからとか緊張していたからとか言われることもあります。</p>
        <p>　しかし私はそうは考えてはいません。私は受傷メカニズムに関して自分なり持論があり、「後から痛くなるのはさほど不思議なことではない」ということを、初診の時点でその持論を用いて説明することで、患者さんの不安を最低限にしておくことが、診療では大切だと私は考えています。</p>
        <p>　私は日本以外の各国の詳細については知りませんが、海外においては交通事故時の損害賠償保険制度が整っていない国があり、そこでは鞭打ち損傷の病態自体が存在しないとのことです。対して日本では治療期間が長期化し、損保会社・弁護士まで入り乱れて、結構厄介ごととなりがちなのですが、この鞭打ち損傷の治療は整形外科医にとって、関わりたくないのが実情です。</p>
        <p>　私の周辺でも、損保会社との関わりを拒む診療所もあるくらいです。整形外科関連の勉強会でも、講師の先生はほとんどが弁護士さんで、内容は整形外科医にとってトラブルにならぬよう、また見舞われたトラブルをいかに処理するのか・立ち回るべきかというものが中心です。</p>
        <p>　誰もが出来るだけ関わりたくないのであり、いかに我々が悩まされているかがお分かりいただけるでしょう。私も含めて多くの整形外科の先生方が、この不可解で理解しがたい経過をとりがちな日本の鞭打ち損傷については、どうしても後ろ向きになるのが実情です。</p>
        <h3>② 私の考える鞭打ちのメカニズム（１）</h3>
        <p>　本題に入りましょう。まずは鞭打ち損傷における頚部に加わる外力の大きさを考えてみましょう。被追突時には、頚部に一体どの程度の外力が働くのでしょうか。　計算の得意な工学関連の方々が計算されており、頭の重さ（数ｋｇ+α）がどのように頚部に対して負担をかけてしまったのか、というものです。物理工学的には正しいのかもしれませんが、受傷時の状況を厳密に考えると私には疑問です。</p>
        <p>　停車中に追突された場合、単純に考えて、まず身体のどこに外力が加わるのでしょう？　ほとんどの方々は頭・頚であると思うでしょう。しかし、停車中に座席と接触しているのは頚・頭ではなく、背中・臀部を含めた体幹です。トン単位の車の事故であれば、追突衝撃時には、まずは体幹がシート越しに前方向への外力を受け、否応なしに前方へ移動を開始することになります。</p>
        <p>　対して頭部・頚部は基本物理の第1法則である「慣性の法則」に従っており、体幹が移動開始する瞬間はまだ静止しています。体幹が前方移動してしまうことで、頭部は静止していても、頚椎下部が体幹ごと前方に引きずられ、頭部は土台を失うことになります。結果、頭部は達磨（だるま）落としのごとく、後方へ倒れてしまうとことになります。この一連の流れにおいては、まず始めに体幹自体の大きな重さ（Ｍ：約数10ｋｇ）の動きに関わる外力が頚椎にかかってしまうのではないでしょうか？　その後に倒れていく頭の重さ（ｍ：約数ｋｇ+α）だけを考慮するのでは不十分ではないでしょうか？　あくまで、計算値ですが、体幹の重さを考慮するだけでも一桁近く大きい可能性があるはずです。　</p>
        <p>　もちろん正面衝突や横からの事故もあります。これらの場合は頚部からみて体幹が後方や側方に残ることになり、方向は異なるものの、体幹の重さで逆の後方へ引きずられると考えてよいでしょう。方向は異なっても、体幹の重さが関わっているのは側方や斜め方向からの衝突であっても同じ理屈です。本来、頚部の周辺筋は、単に頭部の重さを支え・動かすための機能を担います。普段はそこへ帽子・ヘルメット程度をかぶるぐらいで、体幹・胸部を動かせるわけではなく、体幹の重さや動きを支えたり、制御したりできるはずもありません。</p>
        <h3>③ 私の考える鞭打ちのメカニズム（２）</h3>
        <p>　さらに日常、頚は体幹を土台として顔・頭を動かしています。つまり頚椎は第1頚椎から第7頚椎までありますが、頭・顔を動かす場合は7個のうち上の方から動かしていますが、対して鞭打ち損傷の場合は、体幹から動かされているわけですから、7個のうち、一番下から動かされているはずです。</p>
        <p>　すなわち鞭打ち損傷では、頚椎の上位から使われ動かされるという、もっとも基本な使われ方ではなく、全く逆、つまり頚椎の下位から使われるということになっているはずです。日常と全く異なる使われ方をするわけではないため、多少の事故であっても、ヒトの頚部にとっては、相当な負荷がかかることになります。</p>
        <p>　以上から、私は鞭打ち損傷後の頚部痛の出現はやむを得ないものと考えています。ここから先は治療を考えていくのですが、その前に私が臨床の現場で経験した参考事項を提示したいと思います。</p>
        <h3>④ 脚の骨折患者は鞭打ち損傷の後遺症がない？</h3>
        <p>　これは救急病院時代の経験から私が得た内容です。具体例を挙げてみましょう。</p>
        <p>　20代前半男性、バイク転倒事故で大腿骨骨折受傷。前額部（おでこ）にも打撲・挫創があり、翌日以降にはＸ線では異常ないものの、頚もかなり痛がるようになり、ネックカラーが装着されています。２,３日中には大腿骨の手術がおこなわれ、手術翌日からリハビリがはじまります。</p>
        <p>　最初は膝・股関節を含めて脚を一切動かせないほど痛がっています。まずはベッドで上半身をおこすだけで、手術後3日程度で脚の強い痛みは少し軽減し、理学療法士が手伝って、車イスに移乗させる程度は可能となります。しかしまだまだ骨折部が強く痛むため、首筋や顔に血管が浮くぐらいに歯を食いしばり、必死の形相となります。これを繰り返して、リハビリが進み、早ければ１週間から10日ぐらいで車イスを卒業して、その後は二本の松葉杖で病院内を散歩できるようになります。</p>
        <p>　脚のリハビリをおこないながら、約1ヶ月前後で退院することになりますが、その頃には頚の痛みはあってもほとんど気にならない状態となり、退院後の通院時には頚部はほぼ治癒した状態となります。<br>　　<br>下肢骨折患者では、こういった治癒傾向が明確にあります。対して骨折等のない患者では、ＭＲＩ等の精密検査でも異常がないにも関わらず、受傷後数ヶ月以上を超えてもなお頑固な症状が持続することに、整形外科医にとって理解できないということにもなります。次はこの謎というべき、「下肢骨折」と「鞭打ち損傷」の奥深い関係について私なりに謎解きを次に紹介してみましょう。</p>
        <h3>⑤ 握力と頚部周囲筋・咬筋との関係</h3>
        <p>　私が過去に調べたデータがあり、表面筋電図という検査機器を用いて、握力と顔（咬筋＃１）・頚（胸鎖乳突筋＃２）・上腕部（上腕三頭筋＃３）の筋出力との関係性を調べたものです。最大に近い握力を発揮すればするほど、腕だけでなく、頚・顔までも同時に最大筋力を発揮しており、７５％程度の握力程度では、頚や顔は、ほとんど筋力を発揮する必要性がなかったという結果でした。</p>
        <p>　つまり、歯も食いしばるほどに握力を最大に発揮してはじめて、首周りの筋力も目一杯発揮されていることになります。先ほど例に挙げた彼は1ヶ月以上の長期にわたり、毎日青筋（あおすじ）が立つほどに、握力や腕の力を目一杯発揮させつつ自分の身体の重さを腕で支えていたことにより、頚部周辺筋の筋トレを自然に最大限におこなえていたのだと私は考えています。</p>
        <p>　よく歯科治療後に肩こり等が改善するというのを聞きますが、それはつまり、歯が悪いとしっかり噛めず、食いしばることができなくなり、その分最大の握力も発揮できないし、首筋にも力が強く入ることもないため、自然に首周りが衰え、抵抗力が減弱し、日常生活の範囲内の負荷においてもさまざまな愁訴に悩まされがちになるということではないでしょうか。逆に、歯科治療後はしっかり噛めて、強く食いしばることも可能になり、手の力とともに自然に首周りが鍛えられていくという、相関した協調関係が考えられます。</p>
        <p>　試しに二人で椅子に座って向かい合い、一方がもう一方の頭の後ろに手をやり、背筋を使って体をおこさせてみると、同じ体格同士であれば、手をやっている側の身体が容易に浮いてしまうほどです。それぐらい、健常な人の頚の周囲筋は、強い体幹筋力を頭部に問題なく伝えることができるのです。</p>
        <p>＃１咬筋（こうきん）・・・頬にある筋肉。ものを噛む際に使う<br>＃２胸鎖乳突筋（きょうさ-にゅうとつきん）・・・耳の後ろから　胸の前・鎖骨にいたる筋肉。<br>＃３上腕三頭筋(じょうわん-さんとうきん)・・・上腕の後ろ側にあり、肘を伸ばす筋肉</p>
        <h3>⑥ 外来での鞭打ち患者の傾向と治療の方向性</h3>
        <p>　対して、外来での鞭打ち症状の傾向として、後から症状がもっと強くなるかのような話を聞き、被害者意識もあり、首回りの痛みが増悪することを強く恐れがちで、多くは頚の痛みだけではなく、両肩や腕の張り、違和感までも訴えるケースが多い傾向にあります。</p>
        <p>　彼らは肩・腕周辺さらに手先のごくわずかな響きに対しても、多少の違和感程度であっても過敏となり、それまでの日常のいつもの振る舞いに本能的に強い制限をかけてしまう傾向にある。その結果、頚周辺の筋力も短期間の間に低下してしまうことになるとみられる。</p>
        <p>　筋力が落ちてしまい、さらに頚・肩周辺に響くことをすべて拒否するかのような生活のため、より一層の筋力の低下を招くことになり、体幹の背筋力を頭部に伝えられず、向かいあって座っている相手の身体を浮かすことなどとてもできない状況に陥ることになります。</p>
        <p>　つまり、痛いから使わない　→　使わないことで筋力が衰えていく　→　抵抗力が減弱することでより傷めやすくなる　→　日常生活でも痛みがでる　→　痛みが頑固に継続する、　という好ましくない流れが容易に考えられます。</p>
        <p>　痛みという不快な感覚は慢性化することでヒトの脳に刷り込まれてしまうといわれています。私はこのやっかいな流れに陥らないためにも、最初に「後から痛くなること自体はさほど不思議なことではない」程度の説明がもっとも重要だと私は考えています。</p>
        <p>　逆に、必要に迫られて仕事を休めず、鞭打ちの痛みに耐えて仕事を続けざるを得なかったが、いつの間にか軽快したというケースも多く、この方向性にもっていくことが私個人的には、もっとも理想的だと考えられます。</p>
        <p>　つまり、痛いけど使う　→　使い続けることで筋力が低下せず維持される　→　抵抗力が落ちず日常生活においても傷めにくい　→　徐々に症状が改善していく、という好ましい流れであり、「頚まわりの筋力」をできるだけ落とさないことだと私はみています。</p>
        <p>　痛みがあっても、多少の波を耐え、社会復帰しつつ日常生活を通し、可能な程度に事故前のレベル近くに使っていくことが、早期の痛みの軽減にはもっとも単純かつ確実な早道であると確信していますが、この流れに乗り切れない場合もあるでしょう。この世に痛みに平気な人間など存在しないし、痛みの強さも辛さの程度も個人差が大きいとみられます。しかし町医者の私からみれば、早期の回復にはこういった流れがもっとも理想的な経過と考えられます。<br>
        </p>
      </div>
    </div>
  </div>
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		<item>
		<title>下半身の柔軟性</title>
		<link>https://www.tanaka-orthop.com/column4/535</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 03 Nov 2024 00:01:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>① 子供たちの柔軟性低下の現状 　学校検診のところでも紹介しましたが、昭和時代のわれわれと比較し、今の時代、子供たちでは特に下半身の柔軟性が明確に低下しています。 　診療の現場でよく観察されることですが、膝障害のない中高 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<section>
  <div class="container gutters">
    <div class="row">
      <div class="col span_12">
        <h3>① 子供たちの柔軟性低下の現状</h3>
        <p>　学校検診のところでも紹介しましたが、昭和時代のわれわれと比較し、今の時代、子供たちでは特に下半身の柔軟性が明確に低下しています。</p>
        <p>　診療の現場でよく観察されることですが、膝障害のない中高年以上の女性たちでは、仰臥位（あおむけ）で両膝を伸ばし、そこから片方の膝を曲げさせてみると、多くは踵が容易にお尻についてくれます。対側も同様で、もちろん正座も難なくできています。対して膝に障害がなく、正座ができるという中高生の子供たちでも、男子に限らず、女子でも踵がお尻に付かない、数ｃｍ以上離れているケースも多く見受けられます。</p>
        <p>　昭和時代とたった一～二世代でこういった差がついてしまった理由ですが、やはり生活環境の変化によるものだと私はみています。畳生活や和式トイレを使用することがほぼなくなり、膝を深く曲げて屈む必要のない生活となったためでしょう。もちろん膝だけなく、足首・股関節についても可動域の低下は明らかです。</p>
        <h3>② 柔軟性の高さとスポーツにおける有利性</h3>
        <p>　スポーツパフォーマンスという点からは、下半身は柔軟性がある方が有利で好ましい<br>ものといえます。まずは深く屈むことで有利に働くものを挙げてみます。</p>
        <p>　ⅰ）スノーボード・スケートボード、サーフィンなど、深く屈んだ姿勢でのバランス感覚を要するスポーツでは、足関節を含めた下半身全体の柔軟性がパフォーマンス向上に相当プラスに作用するはずです。</p>
        <p>　ⅱ）バレーボールのレシーブ、野球の内野手、テニスやバドミントンなど、守備範囲を広く発揮でき、レシーブ上手な選手とは、食らいつくかのような両脚を広げ深く屈めてのプレーができるのも、下半身の大きな柔軟性があってこそ可能ではありませんか？</p>
        <p>　ⅲ）サッカーでは、脚まわりの柔軟性があるほどに巧みにステップを切ったり、相手をかわしたり、リフティングやボールコントロールもしやすくなりますし、股関節を含めた大きな動きができるほどに脚の一歩も大きくなり、陸上も含め足の速さにも通じてくれるでしょう。水泳でも足首の動きが大きいほど水をかく量も多くなり、その分タイム短縮に通じるはずです。</p>
        <h3>③ 和式生活と足関節</h3>
        <p>　運動時検診のところでお話しましたが、現在は足関節を十分に反る（専門用語では背屈）ことができないため、両踵をついたままで屈めない子供たちが増えています。私の印象では、昭和の時代には一（ひと）クラス一人いるか、いないかぐらい頻度であったと思いますが、今の時代は４、5人に一人ぐらいに増えていますし、できたとしても余裕がなくギリギリでしょう。洋式生活ばかりで屈み動作をする機会がなければ、こういった子供たちが増えてしまうのはやむを得ません。</p>
        <p>　ヒトは二本足歩行であり、足底面が地面に接地できれば立てますが、上り坂であれば足底面を背屈、下り坂であれば底屈させる必要があります。したがって足関節の可動性が悪いと山道・坂道には向かないことにもなりますし、もし坂道ダッシュなどを繰り返し強いた場合には、足関節の限界近くでおこなうことで障害を招きやすくなります。また脚の前後を広げても両踵を接地できることで、転倒予防にも通じます。<br>　<br>　　正式な茶道や華道、古典芸能などではきっちりとした正座も必要になってはいますが、すでに和式トイレを経験したこともない子供たちも多く、正座を強いられることもありませんし、現代の日常生活では全く困りません。足関節の可動域低下は今の時代、仕方のないことであり、踵が浮いてもいわゆる蹲踞（そんきょ）ができれば、剣道も相撲でも困りません。</p>
        <h3>④ 和式生活と股関節</h3>
        <p>　和式トイレは股関節にも大きな影響があります。両膝が胸に当たるまで屈めていれば、股関節の屈曲が自然に深くできていますし、屈みながら片足で支え、反対側の踵を浮かせば、膝が内・外へ大きく回せますし、股関節の内外旋が大きく可能となります。対して洋式トイレではそういった回旋可動域への貢献はないく、和式生活と縁のない子供たちほど、股関節の内外旋も含め、下半身全体の固さも、かなり深刻といってよいでしょう。</p>
        <p>　またスポーツ時の身体を捻るという動作ですが、みなさんは背骨が中心的に回っていると思っていませんか？　実はそれは大きな間違いで、背骨はさほどねじれません。腰椎は５個あるのですが、教科書にも記載されていますが、腰椎5個で片側５度、左右合計で腰椎全体でたったの１０度なのです。５度といえば、秒針の１秒が６度ですので、もともとほんのわずかしか捻れないものだったのです。</p>
        <p>　股関節の回旋動作の低下はさほど目立ちませんが、身体の回旋動作が要求されるスポーツ動作では、それなりに影響が大きくなります。実は、各種スポーツにおける実際の回旋動作は背骨ではなく主に股関節と肩甲骨です。この点については、身体の回旋動作のところでお話ししましょう。</p>
      </div>
    </div>
  </div>
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			</item>
		<item>
		<title>準備運動・柔軟体操の話</title>
		<link>https://www.tanaka-orthop.com/column4/529</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 03 Nov 2024 00:02:34 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>①昭和時代の柔軟体操 　柔軟性が十分にあれば、スポーツ外傷や障害を起こしにくいとされています。昭和時代のクラブ活動では、どの部も集合後まずチーム全体で軽いランニング、そして二人一組で脚を閉じ次に脚を開いて後から押されるよ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<section>
  <div class="container gutters">
    <div class="row">
      <div class="col span_12">
        <h3>①昭和時代の柔軟体操</h3>
        <p>　柔軟性が十分にあれば、スポーツ外傷や障害を起こしにくいとされています。昭和時代のクラブ活動では、どの部も集合後まずチーム全体で軽いランニング、そして二人一組で脚を閉じ次に脚を開いて後から押されるような前屈、そして背中同士をお互いに合わせて身体を反らせて背屈させ、その後ラジオ体操以上の準備運動を１０分前後かけておこなっていたはずです。当時の部員たちも連日の激しい練習や試合をケガなく乗り切るためには、その程度の準備運動は必要不可欠であると思っていました。中高年世代の部活経験者はみなさんそうであったと思います。</p>
        <h3>②現在の柔軟体操の状況</h3>
        <p>　残念ながら、今の時代、近隣の中学・高校の部活動、そして多くの外部チームも、私の見聞きした範囲内ですが、そういった二人一組での準備運動などはおこなわせることなく、各個人に任せているだけで、十分には時間をかけていないようです。確かに若い先生方・指導者であれば、自身も経験してこなかったのかもしれません。</p>
        <p>　子供たちに確認すると、柔軟体操はちゃんとやっているよ、と話してくれます。しかし詳しく聞けば、一人だけで膝の曲げ伸ばしやアキレス腱を伸ばす、体前屈・後屈もラジオ体操程度軽く２、３回、そして肩・手首を捻る・回す程度であり、テニスであれば素振り、すぐに軽く打ち合う、サッカーなら軽く走りながらボールを蹴り合うことを準備運動としているようです。</p>
        <p>　また近年のクラブ活動の開始時間は１６時頃となっており、夏場はともかく、１２月の冬至近くであれば、大阪では１６時５０分にはかなり暗くなっており、準備運動に割く時間が惜しいこともあるのでしょう。昭和時代のわれわれでは15時過ぎには部活が可能でしたので、そういった時間的な制約もあるのでしょう。</p>
        <p>　さらに最近の子供たちでは、和式生活を経験しておらず、昭和時代の子供たちと比較して、体幹・下半身の柔軟性が大きく低下しています。この点については別のところでお話しています。</p>
        <h3>③柔軟性とスポーツ障害</h3>
        <p>　ここでは身体の柔軟性とスポーツ障害との関連性についてみていきましょう。私は「トビラ」や「引き出し」をイメージして説明しています。「引き出し」や「トビラ」を開け閉めする際、勢いに任せて最後まで開けていますか？　閉めるときもバタンと力強く勢いよくおこなっていますか？　どちらも最後まで勢いよく繰り返しおこなうほどに、壊れてしまうことになります。たとえ途中までは勢いよく動かしても、最後はやさしくおこなっているはずです。</p>
        <p>　当然のことですが、激しいスポーツであるほどに関節も筋肉も力強く大きな動きが常に要求されます。求められる激しい大きな動きに対し、可動域が足らない、あってもギリギリであるほどに、障害をおこしやすいはずで、逆に柔軟性に余裕があるほどに、障害を起こしにくいのではありませんか？　</p>
        <p>　学校・教育関係者、そして部活の先生方には是非とも見直していただきたいと思います。また有名なトップアスリートの方が一言いっていただければ、子供たちも積極的におこなってくれるものと思います。<br>
        </p>
      </div>
    </div>
  </div>
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			</item>
		<item>
		<title>筋肉痛を知らない母親たち</title>
		<link>https://www.tanaka-orthop.com/column4/533</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 03 Nov 2024 00:03:26 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　最近、30代前半ぐらいまでの比較的若い親世代の方々で幼稚園・保育園児の病状説明に困ることがありました。それを紹介しましょう。 　昨日まで何もなかったのに、朝になり、脚が痛くて歩行できないと訴え、来院された場合です。歩け [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<section>
  <div class="container gutters">
    <div class="row">
      <div class="col span_12">
        <p>　最近、30代前半ぐらいまでの比較的若い親世代の方々で幼稚園・保育園児の病状説明に困ることがありました。それを紹介しましょう。</p>
        <p>　昨日まで何もなかったのに、朝になり、脚が痛くて歩行できないと訴え、来院された場合です。歩けないと、泣いていたのでしょう。足・膝や股関節なのか？　それとも太ももやふくらはぎの筋肉なのか？　まずは親、そして聞き取れるなら子供たちの訴えを聴き、小学生以下ならなかなか難しいとは思いますが、どこがどんなふうにすると痛む、何ができない、何を困っているかを確認することになります。</p>
        <p>　何も変わったことはしてないという場合でも、転倒などがなくても、よくよく聞くと、前日に遊園地へいってたとか、土・日さらには3連日スポーツクラブに参加していたという場合もあります。中には関節炎他を明確に生じている場合もありますが、診察の結果、前日に慣れないことをおこなった結果、筋肉痛と判断せざるを得ない場合があります。その際「筋肉痛で痛くて歩きづらいなんてことがあるのですか？」と質問されることがあります。</p>
        <p>　祖父母の方であれば、ウサギ跳びのあとの筋肉痛のような、と説明すればわかってもらえるのですが、今の若い親世代ではウサギ跳びの経験のない方が多く、理解してもらうのが難しい場合があります。多くは２，３日で軽快するはずですが、もちろん、股関節の血流障害等の病態も散在しますので、経過不良の場合は、再受診を必ず指導しています。</p>
        <p>　こういった痛みの訴えは関節であれば、股関節に多いのですが、可動域制限が明確にあれば、少なくとも関節炎をがあります。整形外科医としては、他にもいくつかの慎重に経過観察を要する疾患もあるのですが、単純性の股関節炎が多く、安静を守らせることで2週程度の期間で軽快する傾向にあります。但し、やはり例外もありますので、注意は必要です。</p>
        <p>　しかし、可動域制限もなく、必要に応じてＸ線や最近では超音波検査もおこなわれている施設も増えているでしょう。熱発もなく、患部に明確な腫脹がなく、運動時痛が主体で、検査でも明確な所見がない場合、前日の筋肉・関節の使い傷みとして、大人しくして２，３日経過をみてください、と説明することになります。その場合、若い母親に筋肉痛で歩けないなんてことがあるのですか？と不思議そうに疑問をされる場合があります。</p>
        <p>　昭和時代の部活を経験した方々なら、ご存知でしょうが、うさぎ跳びの後、翌日以降、太ももを主体に結構強い痛みがでて、何日間かは、階段はもちろん平地であっても歩行しづらい経験を何度もされていたはずで、それ以上の説明は不要です。しかしうさぎ跳びをすることのなかった世代では、なかなかそうもいかず、仕方がないのかもしれません。もちろん経過不良の場合は速やかに再受診をしていただくように指導はしているのですが・・・。</p>
        <p>　数日後前後には必ず再診する様に母親に指導はした。</p>
        <p>　また、正座のように、膝を深く曲げて座ることが、足の発育に悪く、背丈に影響すると言われていたこともある。しかしこの話は近藤四郎先生 （京大霊長類研究所初代所長）の「足の話」（ｐ.82）によると、入沢達吉博士により大正時代にすでに関係ないものとして反論・否定されたと記されている。正座なるものが広まったのは意外に新しく、庶民生活での畳の普及に関連しており、江戸時代の元禄・享保の時代になってようやく正座が愛好されるようになったという。したがって、正座等を理由に西洋人との体型や脚長の比較を理由付けするのは、根拠に薄く、正座と身長・脚長には関連性がないと記されている。現代の健康な学生の膝にとっても、丸一日座り続けるようなものではなく短時間の習い事程度のものならば、全く不安視する必要はなく、さまざまな面からもメリットが大いに期待できるはずだと思う。<br>もともと学校では内科検診で、私は昭和３０年生まれですが、実は昭和時代に比較し、平成以降の子供たちでは特に下半身の柔軟性の低下を</p>
        <p>　以外でも、小学生から野球やサッカー、その他各種のチームもあり、熱心に活動しています。今の時代、楽しくやらせることが重要で、指導者もできるだけ続けてもらえる施設面はもちろん人間関係も含めた環境づくりに頭を悩ましているのが実情なのでしょう。ですから、</p>
        <p>　しかし、ここまで述べてきたように、障害予防という立場からは、普段は毎日、連休となれば連日朝から夕まで、となればやはりオーバーユーズ、使いすぎ状態を招いてしまします。もし、日頃から身体の各部位の柔軟性をチェックしていれば、早期にオーバーユーズを早期に確認でき、結果障害をこじらせずにすむ可能性が高くなります。</p>
        <p>　たとえば、野球の肘障害ですが、痛みがない場合でも、障害にともない可動域が低下してしまっていることも多いのです。幼い時代は多少の違和感程度があっても、真面目な子供たちは休むことなく、続けることになります。周りの期待もあり、連休や大会が続くことで、運動量は一気に増えてしまい、どこかで限界を超え、強い痛みを生じて医療機関にやってくることになります。痛みに耐えて頑張り続けることで、逆にこじらせてしまうことになります。来院時には肘の伸び・曲がりも悪くなっており、X線検査でも骨の変化がすでに認められることも多いのです。そうなると、当分は投球制限となります。</p>
        <p>　安静によって日常生活上の痛みが改善し、必要があればリハビリをおこない、可動域の改善を確認した後、リハビリスポーツ復帰となります。もちろん同じ肘の投球障害であっても、部位によっても治りやすさも違いますし、個人差もあります。肩障害も同じです。</p>
        <h3>① スポーツ復帰</h3>
        <p>　まず患部安静の後、疼痛が軽減し、自動運動スポーツに復帰させる場合、可動域の改善を待つことが原則になります。</p>
        <p>　診療サイドからは痛みが消失しても、すぐに復帰させるわけにはいかず、原則は関節の可動域が回復するまで復帰させられないし、投球フォームの改善が必要となる場合もあるだろう。選手の引退の多くの理由は年齢ではなく、怪我・障害であり、長期にわたり治療をおこなっても、十分満足なパフォーマンスが発揮できなくなった時点で引退となっているはずだ。<br>イチロー選手は大リーグでも相当長期間にわたり、40代半ばでも、なおもすばらしい活躍をした。大リーグに移籍したころの彼に関する報道では、いつもグランドでのストレッチにかなりの時間を割いているのをテレビ等でよくみたものだ。特別例外的な存在なのだろうが、25年以上にわたって大きな障害や目立ったケガなく、誰よりも長く、非常に過酷な環境下の第一線で活躍し続けられたのは、できるだけ早くグランドに出て、相当な時間をかけて準備運動をし、全身の可動域をベストに高めてから徐々に運動量を上げて、常に万全の体調で試合開始に臨んでいたからであろうし、試合終了後も、またシーズンオフでもそう努めていたと聞き及んでいる。<br>　なかなか比較にはならないが、今の学校クラブ活動では、顧問の不在も問題になるようで、先生方もさまざまな対応に追われ忙しくて大変だが、準備運動の点についてはあまりにもなおざりにされすぎだと思う。<br>　またできるだけ丁寧におこなうには、一人では十分な柔軟体操はできるはずもなく、少なくとも2人一組みできっちりおこなわないと効果は期待できない。一人でも肩や手首・足首を回したり、膝の屈伸、アキレス腱のストレッチ程度等はできるかもしれないが、体幹の柔軟体操は一人では限界があり、前屈ももちろんだが、特に背中を合わせてお互い相手を背中にのせて背骨を反らせるような背屈のストレッチは一人では絶対にできないものだ。もちろんふざけておこなうのは絶対だめだが、普段やっていれば、次第に適当な強度がわかって問題なくできるはずだ。<br>　確かに柔軟体操自体は面白くもないし面倒だ。しかも時間ももったいないのだろうが、柔軟性が以前より低下している現在の学生においては丁寧に、時間をかけておこなうべきであることは言うまでもないだろう。</p>
        <p>　＜柔軟性があればスポーツパフォーマンスも髙くなる＞<br>部位にもよるが、柔軟性そのものがそのままパフォーマンス向上に強く直結するとみなすこともできる。そもそも筋は、その筋繊維が引き伸ばされ、その後に収縮して縮もうとした瞬間に、筋力を発揮する。現実的には単純に、より最大に伸展された瞬間に、より最大に力を発揮すると考えていいだろう。中途半端な伸展状態では、中途半端な力しか発揮できないと考えてよい。つまり身体のどこであれ、関節の柔軟性向上がそのまま筋繊維がより伸展されることになり、筋力アップに通ずる可能性が高い。<br>　このパフォーマンスに直結する部位の代表は肩甲骨とその周辺筋だ。この部は体幹に含まれていて外見からは分かりにくいが、背骨やあばら・骨盤から起始して肩甲骨についている筋群が力強く作用してくれている。野球やゴルフのように、投げる・振るといった、腕を大きく力強く速く使うことを要求される動作では、この部を最大に生かすことがそのままパフォーマンス向上はもちろんだが、障害予防にも通じる。最近ではエンジェルスの二刀流、大谷選手の肩甲骨の柔軟性の大きさが一時話題になっていたが、カープからドジャーズへ移籍した前田投手のマエケン体操もこの部を意識したパフォーマンスであり、肩甲骨を意識して最大限にストレッチさせていると考えてよい。イチローのレーザービームも誰よりもこの部の可動性と筋力を最大に生かしたスローイングだ。幼い時にはまだ筋力が乏しくとも、この部のストレッチ運動を中心に練習を続けることで成長とともに充実していくことになる。</p>
      </div>
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		<title>スポーツ指導者の方々へのお願い</title>
		<link>https://www.tanaka-orthop.com/column4/531</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 03 Nov 2024 00:04:03 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　ここまでに、子供達、特に下半身の可動域がかなり低下していること、また「トビラ」や「引き出し」をたとえに、障害予防のためには、常に可動域に余裕をもたせておくことが重要であると述べてきました。さらに野球やテニス他でも、下半 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<section>
  <div class="container gutters">
    <div class="row">
      <div class="col span_12">
        <p>　ここまでに、子供達、特に下半身の可動域がかなり低下していること、また「トビラ」や「引き出し」をたとえに、障害予防のためには、常に可動域に余裕をもたせておくことが重要であると述べてきました。さらに野球やテニス他でも、下半身の柔軟性そのものがパフォーマンスにも直結しているはずなのですが、近年の中高での部活や外部チームにおいても準備・柔軟体操が不十分でなおざりにされている傾向にあります。</p>
        <p>　今の指導者たちも、自分たちが過去に実践し、学んできたはずなのですが、そういった準備・柔軟体操がどうして今、子供たちに十分には指導していないのでしょうか？　現在の指導者たちが、子供たちの身体を守るという姿勢が不十分で、真に準備運動の重要性を全く認識できていないからだ、としか言いようがありません。確かに指導者自身はさほど障害に悩まされず、大過なくうまくやれてきたため、その重要性を選手として認識することもなかったのでしょう。</p>
        <p>　しかしそれは、彼らの指導者たちが、過去に準備・柔軟体操や障害予防に手を抜くことなく、コンディショニングづくりにも時間をかけ、身体づくりという面でしっかりレールを引いてもらって自分たちを導いてくれてきたからこそ、無事に現役を終え、最終的に指導者になれたのではありませんか？　指導者となった以上、守るべき一番は子供たちの身体です。不幸にも不慮のケガで思うような選手生活を送れない場合もあるでしょうが、それらも含めて準備・柔軟体操にもっと比重を置いてほしいと思います。</p>
        <p>　幼くても子供たちの柔軟性は成長ともに低下していくものです。学年が上がり、レベルが<br>上がっていけば、質・量ともに負荷が増えていきます。土日ともなれば、試合や練習で朝から夕方まで、そして振り替え休日ともなれば3連日の場合もあるようです。いくら若くて回復力旺盛であっても、激しい練習を繰り返すほどに、疲労、炎症も蓄積されます。したがって先に述べたように障害を招くことなく、順調にスポーツを継続し続けるためには、柔軟性を保持し続けることが最低限の基本的な事項となります。</p>
        <p>　厳しい意見ですが、子供たちは毎年入れ替わります。たとえ子供たちに無理をさせ障害を<br>生じてしまっても、成績さえ上がれば、知名度もあがり、新たに有望な子供たちが入ってくれることになるのでしょう。確かに今の時代、子供たちを集めることも難しいでしょうし、選手同士、父兄との関係、練習場の確保、経費なども指導者・関係者ならではの難しい側面もあるとは思いますが、しかし指導者の方々には、まずは子供たちが障害に陥ることのないよう、柔軟性に余裕のある環境、コンディションづくりを心がけていただきたい思います。<br>
        </p>
      </div>
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		<item>
		<title>ウサギ跳びについて</title>
		<link>https://www.tanaka-orthop.com/column4/537</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 03 Nov 2024 00:05:02 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　今の時代、ウサギ跳びは膝を痛めやすいとされ、旧時代の根性論やイジメの代表のような扱いで、子供たちにウサギ跳びをさせることは全くなくなりました。医療機関側からも、わずかでも膝に障害を疑われる場合には当然のことながら、おこ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<section>
  <div class="container gutters">
    <div class="row">
      <div class="col span_12">
        <p>　今の時代、ウサギ跳びは膝を痛めやすいとされ、旧時代の根性論やイジメの代表のような扱いで、子供たちにウサギ跳びをさせることは全くなくなりました。医療機関側からも、わずかでも膝に障害を疑われる場合には当然のことながら、おこなわせるべきではないことは当然でしょう。</p>
        <p>　しかし、私はバレーボール経験者なので、どうしても強調してしまうのですが、下半身が固くてたとえば野球の内野手やバレーボールで、お尻を落とせず、低いボールを処理しづらいといった選手に、いくらノックやレシーブを繰り返しても、より低いボールの処理が可能となるでしょうか？　逆に、私に固い関節に可動域限界で強い衝撃を強いている時点ですでに障害を招く可能性の方が高いのではないか、とみています。</p>
        <p>　整形外科の診療の現場では、しばしば確認されることですが、和式生活を今の子供たちが経験していないためか、仰臥位（あおむけ）で片側の膝を伸ばし、もう片方の膝を屈曲させた場合、かなりの割合で、もともと踵とお尻が触れることができません。対して膝痛を訴えられてこられたご婦人方でも、多くは健側では踵とお尻と容易に触れ合うことができます。確かに和式生活と縁のない今の子供たちでは、かつてのわれわれより深い屈み動作が不要で、ウサギ跳びでは余裕のない分、膝を傷めやすいのは当然かもしれません。</p>
        <p>　スポーツの現場で屈み動作をしっかり要求されるスポーツであるほどに、日頃から準備運動として、マンツーマンで下半身・股・膝・足関節の柔軟体操が不可欠となり、私はバレーボールコートの横幅程度であれば、ウサギ跳びでなくても深く屈んで歩かせるだけでもありだと思っています。かつてのようにうさぎ跳びで運動場を一周とか、階段を登らせるなどではないのです。</p>
        <p>　もちろん下半身の筋トレ目的であれば、スクワットなどの安全な筋トレ法が周知されていますし、屈む動作が不要なスポーツなら、必要はありません。しかし、前述したように、腰の低さが要求されるスポーツなら、「十把（じっぱ）ひとからげ」で反対するのではなく、脚周りの関節可動域を高めてくれる柔軟体操の一つとして、私はありだと思っています。みなさんはいかがでしょうか？</p>
      </div>
    </div>
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		<item>
		<title>「体幹」　そして　「上肢」・「下肢」の使い方</title>
		<link>https://www.tanaka-orthop.com/column4/527</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 03 Nov 2024 00:06:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>① 「体幹」とは？ 　「体幹」をグーグル等で検索すると、身体から、「頚から上」と「腕」・「脚」を除いた胴体全体のこと、とあります。「体幹トレーニング」という言葉も広まっており、身体の土台としての重要性が強調されています。 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<section>
<div class="container gutters">
<div class="row">
<div class="col span_12">
<h3>① 「体幹」とは？</h3>
<p>　「体幹」をグーグル等で検索すると、身体から、「頚から上」と「腕」・「脚」を除いた胴体全体のこと、とあります。「体幹トレーニング」という言葉も広まっており、身体の土台としての重要性が強調されています。スポーツの現場ではパフォーマンス向上を目指すのであれば、まずは「体幹」を鍛えて・・・・・、などという流れになっています。</p>
<p>　「体幹」は一般的にこのように定義されていますが、腕や脚以外の残り・・・といった表現では、あまりにも雑で、具体的な表現に欠けているといってよいでしょう。もちろん具体的な筋トレの中身は多くのトレーナーの皆さんの通りで、特に反論はありません。</p>
<p>　ただ、もっと具体的に「体幹」を身体のつくりに準じて見つめ直すことで、各種スポーツ動作において、より科学的なスタンスで見つめることができると私はみています。</p>
<p>　ここでは身体のつくりをよく知る整形外科医としての知識と経験を駆使し、その分、一般の皆さん方には難しい話になってしまいますが、私なりに進化・解剖学的な立場から｢体幹｣についてもっと厳密にこだわってみたいと思います。</p>
<h3>② 「上肢｣と「体幹」</h3>
<p>　まず、「上肢」からみていきましょう。「上腕骨」と｢肩甲骨｣でいわゆる「肩関節」を形成しています。この関節は身体中の関節のなかでもっとも大きな可動域を有しています。</p>
<p>　そして一般に「手」や「腕」はいずれもこの「肩関節」を中心に動かされているとされていますが、それは厳密には誤りです。幼い子供たちの背中をみれば容易に観察できるのですが、彼らでは「上肢」は決して「肩関節」中心で動かされているのではなく、土台の「肩甲骨」ごと筋肉によって（肩甲胸郭間筋）、大きく動かされていることがわかります（「肩甲胸郭関節」）。</p>
<p>　つまり、私のもっとも強調したい点は、もともと「上肢」とはいわゆる「肩関節」中心だけではなく、もともとは若い者ほど「肩甲骨」ごと動かされて使われているということです。出産時、一般に難産となる理由はご存知でしょうか？　それは頭の大きさです。頭が大きいほどに難産となるのです。肩はまるでチョウや鳥の羽のように頭よりも小さく折りたたまれて産まれてくるのです。</p>
<p>　そして産まれてからは、大きく腕を広げて使っていくことになります。しかし、もともとそんなに大きな動きがあるのに、なぜ｢肩甲骨｣の動きが無視されてしまうことになるのか？　その一番の理由には動きを認識するための神経が乏しいためであり、他にもいくつかの理由があるのですが、その詳細な話は「肩甲骨」のところで紹介したいと思います。</p>
<h3>③ 「上肢」は「肩甲骨」ごと動かされている</h3>
<p>　「体幹」の話に戻りましょう。「上肢」は「肩甲骨」ごと大きく動かされることはすでにお話してきました。「肩甲骨」は「鎖骨」で「胸郭」とつながっていますが、「肩甲骨」の他の部分はすべて筋肉がついており、広く大きな筋肉によって「背骨」・「肋骨」とつながっています。つまり「脊椎」・「胸郭」から筋肉が起始して「肩甲骨」につながっており、「腕」や「手」は「肩関節」の土台である「肩甲骨」ごと動かされているのです。</p>
<p>　しかも肩甲骨についている筋肉は数多くあります。簡単に挙げてみましょう。</p>
<p>「僧帽筋」、「肩甲挙筋」・・肩甲骨を上に、内側（背骨側へ）に　・・・<br />「大・小菱形筋」・・・・・肩甲骨を内側へ<br />「前鋸筋」、「小胸筋」・・・肩甲骨を内側へ<br />「広背筋」・・・・・・・・肩甲骨を下方へ</p>
<p>　つまり「肩甲骨」は「頭蓋骨」・「頚椎」・「胸椎」・「腰椎」、「肋骨」、「骨盤」といった広範囲から起始した筋肉によって連結され、動かされているのです。</p>
<p>　もちろん　大胸筋や広背筋は「肩関節」をまたいで上腕骨に停止しています。さらに「肩甲骨」から起始し「上腕骨」に停止する筋群も協力して同時に動かされることで、「手」や「腕」が「肩甲骨」ごと動かされていることになります。</p>
<p>　「肩甲骨」・「腕」に関わる筋群は、これだけ広くて厚みも大きいのです。これだけの数多くの筋群を、起始部から外すことができれば、残りは「背骨」についている「傍脊柱筋」や「肋間筋」、｢腹筋｣が残るだけで、まるでコケシ程度となります。したがって「体幹トレーニング」で鍛えようとしている上半身の筋とは、ほとんどが「肩甲骨」に関わる筋群です。</p>
<p>　スポーツの現場では、単に軸や安定性といった次元ではなく、「上肢」・「腕」で投げる・振る・打つ動作、すなわち肩甲骨の動きに関わる筋群がそのままパフォーマンス向上に直結してくれるということになります。</p>
<h3>④ 「下肢｣と「体幹」</h3>
<p>　「上肢」は肩甲骨ごと動かされているということでよろしいでしょうか？<br />次に「下肢」に進みましょう。「下肢」の関節は一般に「股関節」「膝関節」「足関節」<br />と大きなものは三つありますが、「体幹」、「体幹トレーニング」という立場から言えば、上肢における肩甲骨と並んで「骨盤」をどう捉えるかが、課題となるでしょう。</p>
<p>　「骨盤」は「仙骨」という骨と「第５腰椎」とで連結しています。実はこの関節はほとんど動きはありません。もともと腰椎に対して骨盤はほとんど動かないのです。ですから、ボールを蹴る際には、上肢の肩甲骨のように、単に骨盤が腰椎に対して大きく動かして、という訳にはいきません。もし、そんな使い方をしようものなら、容易に腰痛をおこしてしまうでしょう。</p>
<p>　しかし、実際には、腰椎にほとんど負荷をかけず、かつ骨盤を大きく動かす方法・理屈があるのです。それは、右脚でボールを蹴る際、まず左脚で軸をつくり、そして左股関節を中心に骨盤を後から前へ大きく動かすことです。左股関節の回旋柔軟性のある分だけ、骨盤を何十度も大きく動かせて、まるで空手の回し蹴りのような激しい大きな動きが可能となるはずです。</p>
<p>　この使い方によって、左脚・股関節を軸に、骨盤が大きく動かすことが可能となり、腰椎の負担もほとんどなく少なくすみ、右下半身だけではなく体幹・上半身とともに、力強く身体全体でボールを蹴りだすことが可能になります。</p>
<p>　つまり、蹴るというスポーツパフォーマンスの立場からは腰椎と骨盤間を走行する筋群は動作筋としてではなく、捻れ負荷からの腰椎の保護、しいては椎間板損傷等を招かぬためための働きが重要となります。そして実際の蹴るための力強さは左右共に股関節を跨いでいる股関節周囲筋が主に担ってくれるということになります。また傍脊柱筋や腹筋等はそのまま背骨・脊椎を保護する働きが主体となります。</p>
<p>　いかがでしたか？　もちろん具体的な筋トレの中身は多くのトレーナーの皆さんの通りです。ここでは単に「脚と腕を除いた体幹」という雑な表現ではなく、機能解剖学的な立場から、上肢は肩甲骨ごと、下肢は反対側の股関節周囲筋を含めた動きを紹介しました。身体に対してこういった見方をおこなうことで、私はより効率よく、各種スポーツにおけるパフォーマンス向上を考慮することが可能になるとみております。</p>
<h3>⑤ まとめと具体的な筋群について　</h3>
<p>ⅰ）「骨盤」と「第５腰椎」を跨いでいる筋肉を挙げてみましょう。<br />　<br />「腸腰筋」のうち「大・小腰筋」<br />「腰方形筋」<br />「広背筋」のうち下部<br />「腹筋群」<br />「大殿筋」<br />これらが骨盤と第５腰椎を跨いでいる筋肉で、主に腰椎を守る役割を果たす筋群です。<br />　</p>
<p>ⅱ）　股関節の動きに関わる筋群です。</p>
<p>　「腰骨筋」のうち「腸骨筋」、「中・小殿筋」、「梨状筋」、「縫工筋」、「内転筋群」、「大腿四頭筋」のうち「大腿直筋」<br />これらが股関節を跨いでいる筋肉で、下肢に力強さを発揮するための役割となります。</p>
</div>
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</div>
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